トラフィック(サイトへの交通量)が多いサイトが近年Googleで上位表示されるようになりました。

トラフィックとは

トラフィックは、直訳すると交通量のことです。サイトの交通量とはサイトを訪問するユーザー数のことでサイトのアクセス数を意味します。被リンク元の数と質という評価基準を偏重してきたGoogleは、徐々に方針を転換して、リンク以外の外部要素を評価するようになりました。Googleが新たに評価基準として取り入れた外部要素とはトラフィック要因です。

SEO技術の3大要素

トラフィックが多いサイトというのは、別の言い方をすれば「人気のあるサイト」ということです。

SEO技術の3大要素
1,企画・人気要素
2,内部要素
3,外部要素

人気のあるサイトであればあるほど、サイトを訪問するユーザーが多く、そのサイトには多くのトラフィックが発生します。Webができたばかりの2000年代初頭のころは、確かにリンク対策だけ、SEOテクニックだけで上位表示ができていた時代がありました。しかし、現在では当時と比べてその傾向は弱まってきています。トラフィックが多い人気サイトが検索結果の上位に表示されるようになってきたのです。

Googleのトラフィック認識方法

それでは、Googleはどのようにしてトラフィックが多いサイトを見つけているのでしょうか。最も古くからGoogleが観察しているのが、Googleの検索結果ページ上に表示されるサイトのクリック率です。検索結果上に表示されるWebページのリンクの表示件数とクリック数から算出するクリック率が、サイトの人気度を推測する重要な指標になっていきます。

キーワードごとに表示される検索結果ページのどのリンクがどのくらいクリックされるかという非常にシンプルなデータです。このことはGoogleが提供しているサーチコンソールで見ることができる検索パフォーマンス内に表示される平均CTR(検索結果ページ上の平均クリック率)を見れば明らかです。

SEOでトラフィックを増やすための方法

ブログ機能で記事をコツコツ投稿することです。ただやみくもに記事を投稿すればいいのかというとそうではありません。以下のステップで記事を投稿すればトラフィックが増える可能性高くなります。

1,ユーザーが検索しているキーワードを調査する

ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのか知る必要があります。なぜなら、全く検索しないキーワードで上位表示させてもトラフィックは増えないからです。キーワード調査に使えるツールについては以前の記事で紹介しています。

2,競合サイトを調べる

検索ボリュームが多いキーワードを見つけても、そのキーワードで検索し上位表示している競合サイトが強ければそのキーワードは避けた方がよいでしょう。キーワードの種類の考え方のひとつに「ビッグ、ミドル、スモール」という考え方があります。

例えば
ビッグキーワード:デジカメ 一眼レフ
ミドルキーワード:EOS Kiss X90
スモールキーワード:EOSKISSX901855IS2LK

ビッグキーワードで勝負するのは無謀だと思えば、ミドルキーワードやスモールキーワードで上位表示を狙うことをおすすめします。この考え方は以前の記事で紹介していますが、ロングテールといいます。

3,SEOライティングのポイントを押さえる

【1】タイトルにキーワードを入れる

検索エンジンが評価する大きなポイントが「タイトル」です。Googleはユーザーに良いサービスを提供したいと考えています。ユーザーが、検索結果を見る際にまずはタイトルを見てクリックするか判断します。よって、Googleもタイトルを評価します。なので、タイトルに上記1で調査し選定したキーワードを入れるようにしましょう。

・キーワードはできるだけタイトルの前方に入れる
・タイトルは短い方が効果的
・最大文字数:30文字程度(検索結果画面で表示される文字数)
・わかりやすく魅力的なタイトルにする(クリック率が向上するため)

【2】ディスクリプションを作る

検索結果でユーザーがタイトルの次に目にするところがディスクリプションになります。ディスクリプションとは、検索結果に表示される記事の概要文のことです。

・わかりやすいまとめた文章にする
・ユーザーにとって魅力ある文章にする
・クリックした先のページの内容にマッチした文章にする
・上記表示を狙ったキーワードを入れる

【3】コンテンツに見出しをつける

大見出し、中見出し、小見出しをつけてコンテンツ構成を考えます。なぜなら、見出しの中にもキーワードを入れることで、ユーザーにわかりやすいコンテンツとなります。検索エンジンもそれを評価します。ただし、入れすぎるとSEOスパム(検索エンジンのガイドラインに違反する行為)になってしまうケースがありますので、適度にキーワードを入れます。

例えば
大見出し:エアープランツとは
中見出し:エアープランツとは > エアープランツの種類、エアープランツの育て方など
小見出し:エアープランツの種類 > 銀葉種、緑葉種など

     エアープランツの育て方 > 水やり、風通し、害虫対策など

以下でも、くわしく説明していますので参考にしてください。

【4】キーワードに沿った文章を書く

ユーザーが、検索結果からページにたどり着く際に、タイトルといった先の文章がマッチしていないと学科ります。Googleは、ユーザーの満足度を上げたいためそういったページの評価を下げます。なので、タイトルとディスクリプションと文章のマッチ度を上げることが重要になります。

さらに、よい文章のポイント
・ユーザーにとって、過不足のない情報
・ユーザーが知りたい情報の結論をページ内の上部に記載する
・独自性のある文章を書く
・専門性のある文章を書く

【5】ビジュアル要素を入れる

ユーザーにとって、Webサイトがテキストばかりの記事だと読みづらい可能性があり、文章を補足するビジュアル要素によって、記事の内容を理解しやすくします。また、現在はモバイルファーストといって、スマートフォンが重要視されています。皆さんスマートフォンで記事を流し読みするとき、スクロールして気になる写真があるときにスクロールを止めませんか?写真には、スクロールを止める機能もあるということです。よって、写真、イラスト、図版といったビジュアル要素を入れた方がGoogleも評価をします。

まとめ

いかがだったでしょうか。人気のあるサイトは、実は上記のことを一つ一つ丁寧に積み重ねているだけなんです。とはいえ、これが地味で地道な作業なので、積み重ねるのは容易ではありません。ただ、現在のSEOでは、小手先だけのテクニックは通用せず近道はありません。急がば回れで、一番の近道が上記のことを意識しながらコツコツページを作っていくことです。